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【英EU離脱の是非】投票まで2週間、過熱する英国民投票 2人の元首相「離脱は連合王国の危機」 ロンドン市長「EUから主権取り戻す」

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【英EU離脱の是非】
投票まで2週間、過熱する英国民投票 2人の元首相「離脱は連合王国の危機」 ロンドン市長「EUから主権取り戻す」

9日、英国・北アイルランドのロンドンデリーで、EU残留を訴えるイベントに出席した英国のメージャー元首相(右)とブレア元首相(右から2人目)(ロイター) 9日、英国・北アイルランドのロンドンデリーで、EU残留を訴えるイベントに出席した英国のメージャー元首相(右)とブレア元首相(右から2人目)(ロイター)

 【ロンドン=岡部伸】欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う英国の国民投票まで2週間となった9日、保守党のメージャー元首相と労働党のブレア元首相が北アイルランドで講演し、離脱すれば英連合王国が危機を迎えると警鐘を鳴らした。一方、離脱派を主導するロンドン前市長のボリス・ジョンソン氏が離脱の必要性を改めて訴えるなど、論争が過熱している。

 メージャー氏は9日、アルスター大学での講演で、離脱すればスコットランド独立の是非を問う国民投票の機運が高まるとし、「世界史上、最も成功した連合が解体してしまう恐れがある」と懸念を表明した。

 ブレア氏も、国民投票の結果次第ではアイルランドへの帰属をめぐる北アイルランド紛争に終止符を打った1998年の和平合意が揺らぐ恐れがあるとし、「北アイルランドの将来や連合王国を危機にさらす」と訴えた。立場が異なる首相経験者が並んで国民に訴えるのは異例のことだ。

 一方、離脱派だった保守党のサラ・ウォラストン下院議員は同日、ジョンソン氏主導の離脱派の運動について、「意図的にうそをついている」として残留派へのくら替えを表明した。

 医師で下院保健委員会の委員長を務めるウォラストン氏は、英国がEUに毎週支払っている3億5千万ポンド(約540億円)を医療や教育に使うべきとの離脱派の主張に対し、EUが英国に還付している補助金などを考慮に入れていないとし、離脱派の運動は「恥ずべきこと」と切り捨てた。

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