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【リオ五輪】難民五輪選手団に脚光 男子6人、女子4人をIOCが承認

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【リオ五輪】
難民五輪選手団に脚光 男子6人、女子4人をIOCが承認

18日、ベルリンで記者会見するリオ五輪を目指すシリア出身の難民選手、ユスラ・マルディニさん(共同) 18日、ベルリンで記者会見するリオ五輪を目指すシリア出身の難民選手、ユスラ・マルディニさん(共同)

 【リオデジャネイロ=佐々木正明】リオデジャネイロ五輪に特別参加が決まった「難民五輪選手団」に注目が集まっている。中東やアフリカから移民、難民らが欧州に押し寄せる中で、懸命に戦う姿は戦争や貧困に苦しむ人々に希望を与えそうだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)が承認した選手団は男子6人、女子4人。陸上、水泳、柔道の各種目に出場する。出身は南スーダン5人、シリアとコンゴ(旧ザイール)が2人ずつ、エチオピアが1人。

 水泳競技への出場が決まったシリア難民のユスラ・マルディニさん(18)は3日、居住先のドイツ・ベルリンでAP通信に対し、「表現できないほどうれしい」と喜びを語った。

 シリア代表の水泳選手として国際大会出場の経験もあるユスラさんは昨年8月、戦火の故郷を追われた。姉とレバノンからトルコに入り、他の十数人の難民と一緒に老朽化した船でギリシャへ渡ろうとした。

 しかし、海上で船のエンジンが故障。泳げない人に救命ボートのスペースを譲り、姉と決死の覚悟で海に飛び込んだ。数時間にわたって泳ぎ、近くの島にたどり着いた。姉妹のおかげで乗船していた全員が助かった。2人はギリシャからバルカン半島を通ってドイツに移動。ユスラさんはベルリンを拠点に、夢だった五輪出場を目指して水泳の練習を再開した。

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