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中国埋め立て6倍に拡大

 南シナ海・南沙諸島のスービ礁=2015年8月(デジタルグローブ提供・ゲッティ=共同)  南シナ海・南沙諸島のスービ礁=2015年8月(デジタルグローブ提供・ゲッティ=共同)

 米国防総省は13日、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表し、南シナ海のスプラトリー諸島(中国語名・南沙)で中国が埋め立てた面積は、2015年末までに約13平方キロに達したと指摘した。14年末と比べて6倍超に大幅拡大、昨年8月比で約1割増えた。

 15年までの10年間に軍事費は公表ベースで年平均9・8%増加したと明記。中国政府は15年の軍事費を1440億ドル(約15兆6440億円)と公表しているが、米国防総省は、実際の額は関連費を含めると2割以上多い1800億ドル超だと推計している。

 報告書は「中国指導部は経済成長が減速しても、軍事費を増やし続けると決めているようだ」との見方を示した。

 また、埋め立て面積拡大について「長期的な海洋進出の目標を達成するため、軍事衝突に至らないように計算された戦術を使った」と分析。一方で、中国指導部は領有権主張の追求のためには地域の緊張を高めることも辞さない姿勢を維持していると指摘した。

 中国が南沙諸島にあるファイアリクロス(中国名・永暑)礁やスービ(渚碧)礁、ミスチーフ(美済)礁など7カ所に造成した人工島の位置関係も説明。人工島には港や通信・監視施設、滑走路などが整備されつつあり、将来「軍民共用基地」として使用されると分析した。(共同)

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