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【緊迫・南シナ海】米軍3度目の「航行の自由」作戦に中国猛反発 イージス艦にスクランブル、艦船派遣も

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【緊迫・南シナ海】
米軍3度目の「航行の自由」作戦に中国猛反発 イージス艦にスクランブル、艦船派遣も

 【ワシントン=青木伸行、北京=川越一】米海軍のイージス駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」が、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるファイアリークロス(永暑)礁で現地時間の10日、「航行の自由」作戦を実施した。中国を牽制(けんせい)する同作戦は昨年10月、今年1月に続き3回目。

 ファイアリークロス礁で中国が造成した人工島には、3000メートル級の滑走路など大規模な施設が建設されている。米国防総省によると、駆逐艦は10日午前、中国に事前通報することなく、人工島から12カイリ(約22キロ)内を通過した。軍事行動を伴わない「無害通航」だとしている。

 一方、中国国防省は10日、米イージス駆逐艦に対し、戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたほか、軍艦船を現場海域に派遣し離れるよう米軍側に警告したことを明らかにした。

 さらに中国外務省の陸慷報道官は10日の定例記者会見で、イージス駆逐艦派遣に関し「中国の主権や安全保障上の利益を脅かし、地域の平和や安定を損なう行為だ」と厳しく非難。中国側が今後も監視や追跡、警告措置などの必要な措置を取り続けると強調した。

 中国側は范長竜・中央軍事委員会副主席が先月、同礁の人工島を訪問したほか、今月には揚陸艦を派遣している。

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