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TPP発効遅れで中国有利に 米大統領、来月の初訪越で協議へ

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TPP発効遅れで中国有利に 米大統領、来月の初訪越で協議へ

 【ワシントン=小雲規生】アーネスト米大統領報道官は27日の記者会見で、来月下旬のオバマ大統領によるベトナム初訪問で、日米やベトナムなど12カ国が合意した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が主要議題になると述べた。またアーネスト氏はTPPの遅れが中国に有利に働く可能性に触れ、早期の発効に期待を示した。

 アーネスト氏はTPPは米国にとっての市場拡大だけでなく、ベトナムの労働基準などの改善にもつながると指摘した。一方、「中国がベトナムに足がかりを築けば、中国はベトナムの労働や環境の基準、人権問題はどうでもいいとの立場を取る」と言及。TPP発効の遅れが中国の進出を招き、米国、ベトナムの双方に悪影響がでるリスクに警鐘を鳴らした。

 ただ、米国内では大統領選進出を目指す有力候補らがTPP反対を打ち出し、議会でのTPP批准のめども立っていない。このためオバマ政権はTPPの利点を広くアピールして、議会に批准を促す考えだ。

 オバマ氏は5月26日からの主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席前にベトナムを訪問する予定で、詳細な日程は来週にも発表される見通し。

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