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プーチン大統領直属の「国家親衛隊」創設 最側近に40万人部隊委ねる

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プーチン大統領直属の「国家親衛隊」創設 最側近に40万人部隊委ねる

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は6日までに、テロ対策や治安維持を担う「国家親衛隊」を創設する大統領令に署名し、関連法案を下院に提出した。国内の争乱などに対処する内務省軍や、同省の特殊即応部隊、機動隊などを省から切り離して統合し、大統領直属の組織とする内容だ。閣僚級とされる親衛隊長には、プーチン氏の警護責任者を長年務めた最側近、ゾロトフ内務省第1次官が就く。

 国家親衛隊に統合される人員は推定35万~40万人。ペスコフ大統領報道官は不許可のデモ鎮圧も国家親衛隊の任務になると明言した。親衛隊には、テロや組織犯罪への対応、国内武器流通の管理など広範な権限が与えられ、大きな資金源とされる内務省外郭の警備会社も同隊に移管される。

 ロシアでは、国際石油価格の下落と欧米の対露制裁を受けた経済の低迷が続いており、地方都市では給与遅配などに抗議するデモも散発している。今年9月には下院選が予定される中、プーチン氏は強力な治安部隊を最も信頼できる側近の手に委ねた形だ。

 他方、親衛隊の任務や権限には旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関、連邦保安局(FSB)と重複するものも多く、双方が競合する事態も想定される。ゾロトフ氏は、プーチン氏がサンクトペテルブルク副市長だった1990年代からの知人。2000~13年に大統領の警護責任者を務めた後、内務省軍の司令官に就いた。

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