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【韓国総選挙2016】与野党内紛、選挙戦スタート 来年の大統領選にも影響

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【韓国総選挙2016】
与野党内紛、選挙戦スタート 来年の大統領選にも影響

 【ソウル=名村隆寛】4月13日投開票の韓国総選挙(定数300)は31日に告示され、選挙戦が幕を開けた。最大の焦点は、内紛を抱える与党セヌリ党が過半数を確保できるかどうかだ。選挙の結果は、任期5年のうち3年が過ぎた朴槿恵(パク・クネ)大統領の求心力を占うものとして注目される。

 セヌリ党では、党の公認候補選びをめぐり朴大統領に近い「親朴派」と距離を置く「非朴派」の内紛が尾を引いている。親朴派が多数公認されたことに非朴派が反発、現職議員ら11人が公認を得られず離党した。

 党内の混乱は有権者の反感を招き、党の支持率は39%にまで下落(3月25日時点)。同党の金武星(キム・ムソン)代表は30日の会見で、当初180としていた獲得議席目標を「過半数(151議席)」に修正した。さらに、内紛の責任をとり「勝敗に関係なく選挙後に党代表を辞任する」と述べた。

 今回の選挙は、来年12月の次期大統領選の前哨戦ともみなされ、非朴派の代表的人物である金氏の辞任宣言は、自身の大統領選出馬を見据えた側面がある。親朴派、非朴派それぞれの当落がセヌリ党の大統領候補選びに影響を及ぼすことは必至で、選挙後の朴政権の政権運営を左右しそうだ。

 一方、最大野党の「共に民主党」は昨年末以降、有力議員の安哲秀(アン・チョルス)氏や金大中(キム・デジュン)元大統領の流れをくむ重鎮らが次々と離党。党の立て直しを図り、経済政策を争点に与党に攻勢をかけているが、こちらも候補選びで党内対立が起きた。

 野党の分裂という“敵失”で、選挙戦は内紛にもかかわらず与党優位の状況だ。こうしたなか、「共に民主党」は安氏らの新党「国民の党」と一部の選挙区で候補者一本化を進め、セヌリ党に対抗している。

 選挙は小選挙区で253人、比例代表で47人が選ばれる。小選挙区では、保守地盤の慶尚道でセヌリ党が、反保守系の全羅道で野党が、それぞれ優位という伝統的な地域構図に変化はない。今回も全体の3分の1に当たる約100議席を占めるソウル首都圏の票の行方が勝敗を決めそうだ。

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