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【ミャンマー新大統領就任】改憲に挑むスー・チー氏、国軍と激しい攻防 秘密交渉は結実せず、“正面突破”決断か

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【ミャンマー新大統領就任】
改憲に挑むスー・チー氏、国軍と激しい攻防 秘密交渉は結実せず、“正面突破”決断か

ミャンマーの首都ネピドーの議会に登院したアウン・サン・スー・チー氏(中央)とティン・チョー新大統領(左)=30日(ロイター) ミャンマーの首都ネピドーの議会に登院したアウン・サン・スー・チー氏(中央)とティン・チョー新大統領(左)=30日(ロイター)

 【ネピドー=吉村英輝】 ミャンマーで30日、国民民主連盟(NLD)党首アウン・サン・スー・チー氏が主導する新政権が発足した。長期自宅軟禁など軍事政権の弾圧を乗り越え民主化を進めてきたスー・チー氏の次なる目標は、自身の大統領就任を阻む憲法の改正だ。議会での軍人議員枠などを認めた現憲法を守りたい国軍との攻防は、激しさを増している。

 新大統領に就任したティン・チョー氏の議会演説は約4分と短く簡潔だった。施政方針を「国民の和解、国内の平和、民主的な連邦制を導き生活水準を向上させる憲法の姿」と言い切った。ずばり改憲だ。

 「国民の希望に沿うために」との言葉からは、高い人気で昨秋の総選挙を圧勝したスー・チー氏が大統領として国を率いるべき、との信念がにじむ。

 演説に続く閣僚らの宣誓式でスー・チー氏は、制服姿の国軍指名3閣僚と並んだ。国政改革で対峙(たいじ)が予想される両者が、かりそめの調和を演出した格好だ。

 NLD幹部は今年に入り、子供が外国籍の人物の大統領就任を禁じた憲法条項の一時停止で、息子が英国籍のスー・チー氏の大統領就任に了解を得ようと、国軍側と秘密交渉した。

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