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【ミャンマー新大統領就任】ティン・チョー大統領の文民政権が誕生 民主化へ大きな節目 スー・チー氏は4閣僚ポスト兼務

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【ミャンマー新大統領就任】
ティン・チョー大統領の文民政権が誕生 民主化へ大きな節目 スー・チー氏は4閣僚ポスト兼務

30日、ミャンマーの首都ネピドーで、引き継ぎ式を行ったティン・チョー新大統領(左)とテイン・セイン前大統領(AP) 30日、ミャンマーの首都ネピドーで、引き継ぎ式を行ったティン・チョー新大統領(左)とテイン・セイン前大統領(AP)

 【ネピドー=吉村英輝】ミャンマーのティン・チョー大統領(69)が30日、議会で宣誓して就任し、国民民主連盟(NLD)主導による新政権が発足した。約半世紀にわたり軍主導の政権が続いた同国で、民主的な選挙を経た文民政権が誕生し、世界の注目を集めてきた同国の民主化は大きな節目を迎えた。

 昨年11月の総選挙で圧勝したNLD党首のアウン・サン・スー・チー氏(70)は、息子が英国籍のため、憲法の規定で大統領になれない。

 ティン・チョー氏は元経済官僚で、スー・チー氏の側近。就任演説では、「新政権は、スー・チー氏が主導してきたNLDの政策を踏襲していく」と述べるとともに、スー・チー氏の大統領就任を可能にする憲法改正にも意欲を示した。

 新閣僚宣誓式で、スー・チー氏は、外相、大統領府相、教育相、電力・エネルギー相の4閣僚ポストの兼務が正式に決定。事実上の最高指導者として閣内で直接政権を指揮する。就任した閣僚は全18人で、女性はスー・チー氏のみ。国防相など治安担当3閣僚は軍が任命した。

 NLDは上下両院で単独過半数を握ったが、ともに25%の議席が割り当てられた軍人議員が憲法改正などの重要案件で拒否権を握る。スー・チー氏は、新政権で国政改革に注力するとともに、高い国民の支持を頼りに政治的影響力を温存する国軍と協議を継続し、自身の大統領就任の模索を続ける構えだ。

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