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【ベルギー同時テロ】
オバマ大統領「犯人を裁きにかける」キャメロン英首相「決して彼らを勝たせない」 各国首脳が非難、犠牲者に追悼

ブリュッセルで22日起きた連続テロを受け、各国の首脳らは多数の犠牲者を出した無差別テロ攻撃を厳しく糾弾した。「欧州の中心地」を舞台に起きた卑劣なテロに、世界が怒りを新たにした。
オバマ米大統領は22日、訪問先のキューバでの演説の冒頭、テロの犠牲者に哀悼の意を表明した。「世界はテロとの戦いに団結しなければならない」とし、テロの犯人らを「裁きにかける」と述べた。
キャメロン英首相も同日、政府の緊急会議後、「われわれは決して彼ら(テロリスト)を勝たせない」と述べた。自身のツイッターに「できることは何でもする」と書き込み、ベルギーへの支援を表明した。
フランスのバルス首相は記者団に対し、昨年11月のパリ同時多発テロ後と同様、「われわれは戦争状態にある」と語り、国際社会の団結を呼びかけた。
付近の地下鉄で爆発が起きた欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、実行犯を「憎悪と暴力に仕えるテロリストだ」と非難。欧州が直面している「テロの脅威に対抗するため、(EUとして)必要な役割を担う」と語った。
ドイツのメルケル政権のアルトマイヤー官房長官は自身のツイッターで、「私たち欧州の価値は憎しみや暴力、テロよりはるかに強い」と強調。オーストラリアのビショップ外相も「われわれの思いはベルギー国民とともにある」とする声明を発表した。