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民主派の香港学生グループが議会選に向け候補擁立へ 「一国二制度」形骸化狙う中国共産党ピリピリ

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民主派の香港学生グループが議会選に向け候補擁立へ 「一国二制度」形骸化狙う中国共産党ピリピリ

 【上海=河崎真澄】香港で9月4日に投票される立法会(議会、定数70)選に向け、民主派の学生グループが政党を立ち上げ、候補者を擁立する方向で動き出した。香港トップの行政長官選を来年3月に控え、香港の「一国二制度」をめぐる親中派と民主派の論争が激化する中、学生ら新党の動向に中国共産党政権側が神経をとがらせそうだ。

 21日付の香港紙、明報などによると、政党立ち上げを表明したのは、2014年に「雨傘運動」と呼ばれた街頭占拠デモを3カ月近く行った学生グループ「学民思潮」。リーダーの黄之鋒氏(19)や幹部の周庭さん(19)らが中心となり、このグループを解散した上で政党を4月に結成する見通しだ。

 行政長官選から民主派候補が事実上排除されるという、中国側が決めた制度の撤回を求めた街頭占拠デモは、14年12月、香港警察に強制排除され、学生らの要求は何ひとつ実現しなかった。このため黄氏ら幹部は政治舞台への直接参加が必要と判断したという。

 9月の立法会選は直接選挙枠(比例代表制、5選挙区)で35人、業界別の間接選挙枠で35人を選出する仕組み。7月に立候補を受け付ける。立法会選の結果は来年の行政長官選や「一国二制度」の形骸化を狙う中国との関係に影響する。

 黄氏らが高校生だった11年に作った学民思潮は、香港の教育に中国人としての愛国心を植え付けようとした「道徳・国民教育」導入への反発がきっかけ。12年にデモで香港政府に導入を撤回させた経緯がある。

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