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【ミャンマー情勢】半世紀ぶりに文民大統領を選出、スー・チー氏側近「国民の彼女への愛情がこの結果を生んだ」

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【ミャンマー情勢】
半世紀ぶりに文民大統領を選出、スー・チー氏側近「国民の彼女への愛情がこの結果を生んだ」

議会から出発する際、手を振るティン・チョー氏=15日(ロイター) 議会から出発する際、手を振るティン・チョー氏=15日(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】ミャンマー議会は15日、与党の国民民主連盟(NLD)党首、アウン・サン・スー・チー氏(70)側近のティン・チョー氏(69)を次期大統領に選出した。軍出身者が国政トップを占めてきた同国で、約半世紀ぶりに文民大統領が誕生する。

 ティン・チョー氏は元経済官僚で、スー・チー氏が運営する慈善団体の幹部。議員ではないが、長くスー・チー氏と行動を共にし、同氏からの信頼が厚い。息子が英国籍のため憲法規定で大統領になれないスー・チー氏の実質的な「代理」となる。

 大統領の選出は、上院、下院の民選議員、上下両院の軍人議員団の3グループがそれぞれ擁立した候補への無記名投票で行われた。最多得票の候補が大統領、残る2人が副大統領になる。652人が投票し、NLDが下院枠で擁立したティン・チョー氏が360票、上院枠で擁立した少数民族チン族の議員ヘンリー・バン・ティオ氏(57)は79票を獲得。ロイター通信によるとスー・チー氏は1人目の投票者となり、結果が公表されると笑顔で手をたたいた。

 ティン・チョー氏は「国民の彼女(スー・チー氏)への愛情がこの結果を生んだ」と述べた。

 一方、軍人議員団が擁立した元軍人でヤンゴン地域首相のミン・スエ氏(64)は213票。軍事政権時代にはNLD弾圧の先頭に立った強硬派で、軍部としてはNLD主導の新政権に圧力をかけ、軍の利権を温存する構えとみられる。

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