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【主張】南シナ海と中国 理のない日本牽制やめよ

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【主張】
南シナ海と中国 理のない日本牽制やめよ

 南シナ海での人工島の軍事化を抑えようと、日米やフィリピン、ベトナムが共同歩調を強めていることに、中国がいらだちをつのらせている。

 程永華駐日大使は「日本は南シナ海で緊張を高めるべきでない。当事者ですらない」と牽制(けんせい)し、外務省の報道官は「日本が軍事面で南シナ海に戻るたくらみを高度に警戒している」と語った。

 中国こそ緊張を高めている張本人である。自らの非を脇に置き、日本に見当外れの批判をぶつける独善的な態度にあきれる。関係国との安全保障協力を進めたい。

 南シナ海が「自由で安全な海」であることは、日本にとって極めて重要な国益である。

 この海域は世界貿易の大動脈であり、日本、中国、台湾、韓国にとって原油・天然ガスなど資源や商品の重要輸送ルートだ。上空は多くの民間機の航路でもある。

 経済上の意味だけではない。国際貢献に赴く自衛隊のみならず、米第7艦隊にとっても、日本と東南アジア、インド洋、中東方面との主要連絡線になっている。

 西太平洋から中東までの秩序を支えてきた「国際公共財」ともいえる米軍が南シナ海を自由に使えなくなれば、世界の土台が揺らぎかねない。国際ルールを無視する中国が南シナ海を支配すれば、日本を含む国際社会の平和と繁栄を妨げるだけである。

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