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チェルノブイリ 土地活用の道探る 来月で事故30年 核集積地など構想

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チェルノブイリ 土地活用の道探る 来月で事故30年 核集積地など構想

チェルノブイリ原発に近く、町全体が廃虚となったプリピャチの中心部にあるホテル=2月29日(共同) チェルノブイリ原発に近く、町全体が廃虚となったプリピャチの中心部にあるホテル=2月29日(共同)

 北西に5キロほど離れた元「原発職員の町」プリピャチは住民が強制移住させられたまま、町全体が廃虚となっている。立ち入り制限区域内ではオオカミやクマなどの野生生物が増え、生態系の調査も行われている。

 ソ連政府は避難住民の補償や移住先確保に力を入れ、除染は後回しに。立ち入り制限区域には高放射線量地帯がまだら模様に残る。ウクライナ側の制限区域内では現在も数千人の技術者や作業員らが事故処理に従事。独自の判断で制限区域に戻ったサマショールと呼ばれる人々が百数十人いるが、元住民の組織的帰還は行われていない。

 事故時プリピャチに住んでいたオクサナ・クシニルさん(44)はキエフで「当初は戻りたかったけれど、次第に気持ちは薄れていった」と語った。知り合いの元住民にも帰還希望はないという。

 一方、制限区域内のパリシフ村に妻(78)と戻ったイワン・セメニュクさん(80)は「生まれ育ったここで生き、ここで死にたい」と話した。

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