産経ニュース

【中国全人代2016】爆買い層と「年収4万円」貧困層5500万人の格差 幹部への監視強化で不満ガス抜きか

ニュース 国際

記事詳細

更新

【中国全人代2016】
爆買い層と「年収4万円」貧困層5500万人の格差 幹部への監視強化で不満ガス抜きか

全人代で政府活動報告を終え、習近平国家主席(左)と引き揚げる李克強首相=5日、北京の人民大会堂(共同) 全人代で政府活動報告を終え、習近平国家主席(左)と引き揚げる李克強首相=5日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京=西見由章】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が開幕した5日、李克強首相が政府活動報告の中で2016年の重点目標として強調したのが「貧困人口の解消」だ。海外での“爆買い”に代表されるように中国で富裕層や中間層が拡大する一方、国家統計局によると15年時点で年収2300元(約4万円)以下の貧困層も依然として約5500万人存在する。経済減速が格差を固定化し、社会の不安定化につながることを習近平政権は警戒している。

 李氏は報告の中で、農村の貧困対策に充てる資金について前年比43.4%の大幅増となる約460億元を計上すると発表した。貧困解消への具体的な道筋としては、農村地区から都市部への移住促進や、貧困地域が多い内陸部で中小都市を発展させる方針などを列挙。また最低生活保障(生活保護)や年金の支給基準を緩和するなど、社会のセーフティーネットの拡充も強調した。

 中国国務院(政府)は昨年12月、共産党が全面的な「小康(ややゆとりある)社会」の実現を目指す20年までに、14年時点で約7千万人いた貧困人口を完全に一掃する方針を公表。なかでも貧困地区から1千万人を移住させる政策に約6千億元を支出することを明らかにしている。

このニュースの写真

  • 爆買い層と「年収4万円」貧困層5500万人の格差 幹部への監視強化で不満ガス抜きか

「ニュース」のランキング