産経ニュース

【リオ五輪】招致の立役者、ルラ前大統領を汚職で聴取 ジカ熱も収まらず 開幕まで5カ月暗雲立ちこめ…

ニュース 国際

記事詳細

更新

【リオ五輪】
招致の立役者、ルラ前大統領を汚職で聴取 ジカ熱も収まらず 開幕まで5カ月暗雲立ちこめ…

事情聴取後にメディアに向けて発言するブラジルのルラ前大統領=4日、サンパウロ(ロイター=共同) 事情聴取後にメディアに向けて発言するブラジルのルラ前大統領=4日、サンパウロ(ロイター=共同)

 【ロサンゼルス=中村将】南米ブラジルの国営石油会社ペトロブラスの汚職事件の捜査が政権を直撃している。4日にはルセフ大統領の「後ろ盾」のルラ前大統領が捜査当局に一時身柄を拘束され、事情聴取を受けた。蚊が媒介するジカ熱の感染拡大に加え、政界汚職が開幕まで5カ月となったリオデジャネイロ五輪に暗い影を落としている。

 AP通信によると、開会式や競技などを含めたリオ五輪の全チケット計約750万枚のうち、現時点で売れたのは47%。それも国外向けチケットが大半で、国内向けは出足が鈍い。

 妊婦の感染と脳の発達に遅れがみられる「小頭症」との関連が指摘されるジカ熱の拡大が影響している側面は否めない。ブラジル政府は蚊の駆除や啓発活動に軍の兵士22万人を投入しているが、脅威は消えない。

 経済の低迷が数字に表れるようになり、国民の関心が五輪に向くような状況でもない。ブラジル地理統計院が3日に発表した2015年の国内総生産(GDP)成長率はマイナス3・8%だった。マイナス成長は6年ぶりだ。景気低迷への不満は政権に向く。

 そのタイミングでルラ氏が事情聴取された。同氏は貧困層対策や豊富な資源を背景にした右肩上がりの経済成長で、一時は支持率8割を誇った。サッカー・ワールドカップと五輪の招致にも成功したが、後継のルセフ氏になって経済は低迷。五輪への投資も政権批判の材料となる中、政治腐敗への国民の怒りは膨らんでいる。

「ニュース」のランキング