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スー・チー氏の大統領就任は「当面見送り」 軍との協議に失敗、早期政権発足を優先

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スー・チー氏の大統領就任は「当面見送り」 軍との協議に失敗、早期政権発足を優先

アウン・サン・スー・チー氏(ロイター) アウン・サン・スー・チー氏(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】ミャンマー新議会は1日、次期大統領候補の指名について、予定していた今月17日から10日に前倒しして行うと発表した。与党の国民民主連盟(NLD)は新政権発足に合わせ、党首のアウン・サン・スー・チー氏を大統領に就任させようと模索してきたが、軍との協議に失敗して断念。早期に新政権を発足させ、年内の「スー・チー大統領」実現に向けた憲法改正の地ならしを急ぐとみられる。

 憲法は外国籍の家族を持つ者の大統領就任を禁じ、息子が英国籍のスー・チー氏は就任資格がない。NLDは、この憲法条項を一時停止しスー・チー氏を大統領に指名しようと試みた。

 スー・チー氏は、政治的影響力を温存する国軍のミン・アウン・フライン総司令官と先月、昨年秋の総選挙後3回目となる会談を行った。だが、国軍の利権に切り込もうとするNLDの姿勢に総司令官は反発し、憲法問題での協力取り付けに失敗したとみられる。

 10日の大統領候補指名でNLDは、スー・チー氏側近の幹部を暫定的に擁立するもよう。本人は一時的に、国軍主催の安全保障理事会に大統領と並んで参加資格がある外務相のポストに就くとの観測もある。

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