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馬に「無慈悲」? どうなるNY名物馬車…協議決裂で当面存続

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馬に「無慈悲」? どうなるNY名物馬車…協議決裂で当面存続

米ニューヨーク市は観光名物の馬車の存続問題で揺れている(黒沢潤撮影) 米ニューヨーク市は観光名物の馬車の存続問題で揺れている(黒沢潤撮影)

 【ニューヨーク=黒沢潤】廃止か存続かで揺れている米ニューヨーク市名物の観光馬車が、当面は現状の規模のまま存続する見通しとなった。デブラシオ市長が2014年、馬の取り扱いが「無慈悲」であるとして3年以内に禁止する方針を打ち出したのを受け、市側と馬車業界団体が妥協策を探っていたが決裂し、結論が先延ばしされた。

 市側と馬車業界団体は今月上旬までに、セントラルパーク周辺を行き交う馬車を現在の220台から95台に削減する妥協案で合意した。馬が疲弊しないよう、1日の稼働数を最大75台に抑えるほか、市側が厩舎(きゅうしゃ)の改築に2千万ドル(約21億円)を拠出するといった内容も盛り込まれた。

 しかし、同案を議会で採決にかける直前、馬車業界団体が「将来に自信を持てない」と翻意。市長派の市議会民主党陣営からも業界への同調者が多数現れ、議会での採決が急遽(きゅうきょ)、中止された。

 13年の市長選の際、デブラシオ氏は動物愛護団体からの支持を得て当選した。馬車廃止を望む動物愛護の活動家からは多額の寄付を受けている。一方、市民や観光客の間では、馬車存続を望む声が強いという。

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