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ベトナム共産党、新指導部発足 米中に配慮しバランス人事 トップ留任、中国と対立した首相は退任

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ベトナム共産党、新指導部発足 米中に配慮しバランス人事 トップ留任、中国と対立した首相は退任

28日、ベトナムの首都ハノイでの共産党大会閉幕式典で、政治局員らと並んで拍手するグエン・フー・チョン書記長(前列左から2人目、AP) 28日、ベトナムの首都ハノイでの共産党大会閉幕式典で、政治局員らと並んで拍手するグエン・フー・チョン書記長(前列左から2人目、AP)

 【シンガポール=吉村英輝】ベトナム共産党の第12回党大会は28日、改革・開放路線「ドイモイ(刷新)」の推進などを採択、閉幕した。南シナ海問題で中国と対立した実質ナンバー2の「改革派」、グエン・タン・ズン首相(66)の去就が注目されたが、退任が決定。保守派の最高指導者、グエン・フー・チョン書記長(71)が留任する。米中など対外関係や党内の世代交代に配慮したバランス人事となった。

 チョン氏は5年間の任期途中で退任する見通しとされ、AP通信は今回の人事について、書記長昇任が有力視されたズン氏に引退を納得させるための「妥協」が図られたと伝えた。

 ズン氏は過去10年にわたり改革を進め、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加も決め、実業界などから高い評価を得た。しかし、党内長老など保守派がズン氏への権力集中と急激な改革を懸念。「集団指導者の1人」を自任するチョン氏の留任で、党内がまとまった。

 高成長を支えたズン氏の改革路線は、堅持される見通し。次期指導部では、ズン氏とも近いグエン・スアン・フック副首相が首相に内定。国家主席となるチャン・ダイ・クアン公安相や、国会議長に決まったグエン・ティ・キム・ガン国会副議長(61)とともに、5月の国会議員選挙後に招集される新国会で就任する。

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