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【複眼ジャーナル】
21世紀のラッダイト運動 共有経済は「労働者壊す」

産業革命期にあった19世紀初めの英国では、失業を懸念した労働者が「ラッダイト運動」と呼ばれる紡織機の破壊行為を繰り返した。「拡大する所得格差や平均賃金の低下基調が続く現代でも、似たような技術革新に対する社会不安が根強い」(ヒル氏)
そうは言っても、創業間もない両社は倍々ゲームで売り上げを伸ばし、企業価値はそれぞれ200億ドルを超えた。
ちなみに、サンダース議員の選挙チームが移動する際、「資本家の味方」として敵視するクリントン前国務長官の陣営よりも高い頻度でウーバーを利用しているそうだ。消費者を味方にしきれない「21世紀のラッダイト運動」の腰がやや引けているわけである。(ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇)