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【複眼ジャーナル】21世紀のラッダイト運動 共有経済は「労働者壊す」

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【複眼ジャーナル】
21世紀のラッダイト運動 共有経済は「労働者壊す」

ウーバーなど21世紀を代表する技術革新に対して批判的な米大統領選の民主党候補の一人、バーニー・サンダース上院議員=18日、米バーミンガム(AP) ウーバーなど21世紀を代表する技術革新に対して批判的な米大統領選の民主党候補の一人、バーニー・サンダース上院議員=18日、米バーミンガム(AP)

 ウーバーは価格破壊を拡散し、「サンフランシスコの通勤バスの運転手は、昼食を食べる暇がないほど忙しくなった割には給料が減った」(ヒル氏)。エアビーアンドビーに対しても、「部屋を提供するために、アパートの持ち主が賃貸契約を交わしていた借り主を追い出す動きが広がった」と矛先を向ける。

 「シェアリングエコノミー」を可能にしたネットやビッグデータの活用など、21世紀を代表する技術革新に批判的な勢力が声を上げ始めた。その急先鋒(せんぽう)は、米大統領選の民主党候補選びでヒラリー・クリントン前国務長官を猛追するバーニー・サンダース上院議員だ。サンダース議員は労使間で訴訟が起きているウーバーに対し、「規制されていないのは問題だ」と常々批判している。

 サンダース議員の経済参謀は、クリントン政権の労働長官を務めたロバート・ライシュ氏。ライシュ氏は「シェアリングエコノミー」に懐疑的で、失業保険から一歩進んだ収入保険制度の導入を主張している。

 ニューヨークでも、タクシー業界からの訴訟を気にしたデブラシオ市長がウーバーの配車増加率に上限を設けようと試みた。否決されたが、サンフランシスコでは昨年末、エアビーアンドビーのサービスを限定する条例が提案されている。

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