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【北朝鮮核実験】
中朝国境付近では高校グラウンドに亀裂 放射能の影響におびえる住民ら

【北京=川越一】中国メディアによると、北朝鮮が同国北東部で水爆実験を行ったとされる6日午前10時(中国時間同9時半)ごろ、中朝国境に近い吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉市や琿春市、長白県などで、大きな揺れが体感されていたことが明らかになった。中朝国境に近い中国東北部では、市民が放射能の影響におびえている。
報道によると、延吉市では当時、室内のテーブルや椅子の揺れが数秒続いた。社員が屋外に避難した企業もあった。ある高校のグラウンドには亀裂が入り、全校生徒がテストを中断して避難したという。
中国のインターネット上には、中国政府に北朝鮮の核実験阻止を強く求める意見と同時に、「揺れよりも肝心なのは、放射能が放出されていないかどうか調べることだ」などと、放射能汚染を懸念する声が寄せられている。
特に東北部では、「彼ら(北朝鮮)は命知らずで、死を恐れず、われわれ国境地域の一般市民を破滅させる。誰が放射能が放出されていないと証明できるんだ」「もし原爆実験が失敗したら、吉林省は壊滅する。遼寧省にも影響が波及しかねない」と、北朝鮮に対する批判が高まっている。