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【河崎真澄の視線】日本企業の中国現地法人は現地採用者にむしられている…その悪質な手口とは

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【河崎真澄の視線】
日本企業の中国現地法人は現地採用者にむしられている…その悪質な手口とは

 部品など中国企業に発注する場合、納入の見積額を水増しさせ、支払い後にリベートをひそかに受け取るシンプルな手口も多い。「中国の長年の商習慣で誰でもやっている」とカッちゃんはうそぶいた。リベートは支払額の15%が“相場”という。

 さらに悪質な手口もある。本来は日本の本社工場から輸入すべき重要部品の偽造品を中国で作らせ、それを堂々と純正部品と偽って自社チャンネルで販売する。日本製とニセモノの価格差はかなり大きい。

 「円安で中国での経費増に悩む日本の本社が、日本人駐在員を減らして中国人社員にどんどん権限委譲し、現地化を急ぐところに落とし穴がある」とカッちゃん。中国事情にうとい本社役員に、「同業他社に比べ中国法人の現地化が遅れており、ビジネス機会を失っている」などと日本語であおって巧みに説き伏せる。年に数回の監査は書類審査だけ。簡単にクリアできる。

 しかも、中国法人に不正の疑いがあると本社側が気付いても、問題をすべて取り除くと中国での売り上げがゴッソリなくなってしまうリスクや、中国人社員が取引先まで抱えて一斉退社し、翌日からライバル企業で働く事態も覚悟せねばならない。

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