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【産経抄】カラシニコフの懺悔 11月18日

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【産経抄】
カラシニコフの懺悔 11月18日

 1941年10月、ソ連軍のカラシニコフ軍曹は、ドイツ軍の包囲網を命からがら脱出して、軍の病院に収容される。なぜ、近代的な武器が装備されないのか。ベッドの中で考え続け、一つの結論に達した。

 ▼「私の夢はただひとつ、オートマチックの短機関銃をこの手でつくり上げる」(『カラシニコフ自伝』朝日新書)。退院後、銃器の設計者として研究を重ね47年、28歳のときに生み出したのが、自動小銃「AK47」だった。

 ▼扱いやすく、耐久性にすぐれ、安価で製造できるのが特徴だった。やがて開発者の名前で呼ばれるようになる最強の銃の評判は、ソ連や東欧だけでなく、西側陣営にも広がっていく。フランスの新聞は、「20世紀を代表するもの」として、テレビや抗生物質とともに、上位に挙げたほどだ。

 ▼自動小銃「カラシニコフ」は、今や模造品を含めて世界で約1億丁を数えるようになった。テロリストの手にも渡り、毎年25万人の命を奪っているといわれる。パリの同時多発テロでも使われた。犯行グループはフランスの隣国ベルギーに拠点を置いていた。

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