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【パリ同時多発テロ】フランスなぜ狙われた? 「イスラム国」の理想と正反対の社会、統合求める国に反発

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【パリ同時多発テロ】
フランスなぜ狙われた? 「イスラム国」の理想と正反対の社会、統合求める国に反発

 重大テロに相次ぎ見舞われたフランス。イスラム過激派はなぜ執拗(しつよう)にフランスを「標的」とするのか。

 ティエリー・ダナ駐日フランス大使は16日、都内で記者団の取材に応じ、犯人が今回パリを狙ったのは、大都市であるという以上に「イスラム国として明確な意味がある」と強調した。

 ダナ氏は、現場となった劇場は「若者が集う現代性を象徴する」存在であり、カフェのテラス席も「開放的」で、「(仏文化で重要な)自由を謳歌(おうか)でき創造性を発揮できる」場所だと指摘。それらは「イスラム国の理想と正反対」のため攻撃されたと推測する。

 フランスでイスラム教徒が置かれる環境も注目だ。欧州でも絶対数が多いイスラム教徒の社会への統合を仏政府は重視してきたが、河本志朗・日大教授は「社会から疎外感を感じる不満分子は一定程度出るが、過激分子になるのを防げるかが問題だ」と指摘する。

 さらに「ホームグロウン(自国育ち)」と呼ばれるテロリストの存在が浮かび上がってきた。差別や就職難などで不遇を感じる人物が、「欧米へのテロを呼びかける過激派の声に呼応してしまうことは十分考えられる」と河本氏はみる。

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