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【中台首脳会談】「抗日歴史書」中台共同執筆前向き 馬英九総統「談話全文」を公開

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【中台首脳会談】
「抗日歴史書」中台共同執筆前向き 馬英九総統「談話全文」を公開

7日、中台首脳会談の後、記者団の質問に答える台湾の馬英九総統(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】台湾で対中政策を主管する行政院(内閣に相当)大陸委員会は9日、シンガポールで7日に行われた分断後初の中台首脳会談のうち、非公開で行われた部分の馬英九総統の「談話全文」を公開した。その中で、中国の習近平国家主席が7月末に提案した「抗日戦争(日中戦争)」の歴史書の中台共同執筆について、馬総統が前向きな意向を示していたことが分かった。

 会談は冒頭の約10分間は報道陣に公開され、約50分間は非公開だった。大陸委は9日、立法院(国会)に馬総統の発言「全文」を提出、大陸委のサイトでも公表した。非公開部分が発言の全記録かどうかは不明。

 日中戦争の共同研究は、10月中旬の中台主管官庁閣僚級会談で合意。馬総統は会談で、研究は「民間での協力」としつつ、「歴史に誠実に向き合えば、両岸(中台)の人民の距離を近づけ、共同の歴史の記憶を築くことができる」と共同執筆にも踏み込んだ。馬総統が表明してきた「抗日戦争は中華民国が主導した」という主張はなかった。

 馬総統は冒頭発言で、「一つの中国」原則に基づく「1992年コンセンサス」について、台湾側が主張する「解釈は各自が行う」とする部分に言及しなかったため、野党から批判が出ている。馬総統は非公開部分でこの部分に言及していたが、台湾側が「中華民国」と解釈しているという説明はなかった。

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