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【中台首脳会談】「中国による台湾の選挙介入は逆効果」 松田康博・東京大教授(中台関係論)

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【中台首脳会談】
「中国による台湾の選挙介入は逆効果」 松田康博・東京大教授(中台関係論)

松田康博氏

 台湾の馬英九総統は、昨年11月の北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)を含め、中国の習近平国家主席との首脳会談を模索してきた。この時期に実現したのは、来年1月の総統・立法委員(国会議員)選で、野党・民主進歩党の圧勝が伝えられる中、選挙情勢を何とか変えたいという点で、北京側と思惑が一致したからだろう。首脳会談では恐らく、「『一つの中国』が中台間の平和と発展の基礎で、これを認めなければ、どうなるか分からない」と民進党サイドに圧力をかけるようなメッセージが出されるのではないか。

 ただし2000年の総統選の際、中国は陳水扁氏の当選を阻もうと朱鎔基首相が脅迫めいた発言をしたが、逆効果となり、陳氏支持が増えてしまったとされる。このタイミングでの首脳会談は、中国による台湾の選挙への介入と受け止められ、かえって有権者の反発を招く可能性がある。

 習氏は会談により、国内に向け「台湾問題は完全に掌握している」と印象付けることができる。馬氏個人にとっても、初めて対等の立場で中国の指導者と会談したというレガシー(政治的遺産)を残すことができ、願ってもない最高の舞台となろう。(談)

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