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フィリピン大統領選、三つ巴の戦いに

フィリピン大統領選の候補者。左からグレース・ポー氏、マヌエル・ロハス氏、ジェジョマル・ビナイ氏(共同)

 【シンガポール=吉村英輝】フィリピンで来年5月9日に行われる大統領選の立候補受け付けが16日、締め切られた。前閣僚や上院議員らによる三つどもえの構図で、有力3候補は南シナ海の領有権で対立する対中国政策でも温度差を見せる。公式に選挙戦が解禁となる来年2月9日を前に、早くも激しい論戦が繰り広げられそうだ。

 再選禁止規定により1期6年の任期を満了するアキノ大統領は、マヌエル・ロハス前内務・自治相(58)を後継指名した。対中政策や汚職撲滅でアキノ路線を踏襲するとみられ、与党自由党の組織力もあるが、支持率は伸び悩む。

 一方、9月に行われた複数の世論調査で首位に立ったのが、無所属のグレース・ポー上院議員(47)だ。かつて米国との二重国籍も所有した知米派だが、南シナ海問題では「米国を頼れない」として沿岸警備力増強を主張するなど、国民の愛国心に訴えて支持を広げている。減税など大衆迎合的な政策も掲げる。

 政治経験は少ないが、清廉さが持ち味で、養父母はフィリピン映画界で活躍した有名人。「政策よりも人気が重要」とされる同国の直接選挙制度下で、有利な戦いを展開しそうだ。

 また、野党出身のジェジョマル・ビナイ副大統領(72)は、3候補の中で最も政治経験が豊富なベテラン。南シナ海問題では、主要貿易相手国でもある中国との二国間対話の重要性や資源の共同開発など中国寄りの姿勢をみせている。

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