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【TPP大筋合意】「出遅れた」韓国に焦燥感、参加を検討 日本の輸出競争力強化を警戒

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【TPP大筋合意】
「出遅れた」韓国に焦燥感、参加を検討 日本の輸出競争力強化を警戒

TPP交渉が閣僚会合で大筋合意し、共同記者会見を終え、各国代表と握手する甘利TPP相(中央)=5日、米アトランタ(共同)

 【ソウル=名村隆寛】環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の大筋合意を受け、韓国の崔●煥(チェ・ギョンファン)・経済副首相兼企画財政相は6日、国会の委員会で「TPPに参加する方向で検討していく」と韓国政府としての立場を明らかにした。

 崔氏は「TPPにより日本が多少有利になる面もある。公聴会などの手続きを経て参加の是非や時期を決める」と語った。韓国の産業通商資源省もこの日、同様の見解を明らかにした。

 2国間の自由貿易協定(FTA)締結の進み具合では「日本よりはるかに優位」(崔氏)に立っているという韓国だが、TPPの発効により、米国への自動車部品輸出などの競争で日本よりも不利になるとの危機感は強い。

 TPP大筋合意を受け、韓国では、「国益」を考え参加を急ぐべき、との世論が強まっている。6日付の主要各紙は大筋合意を1面や社説で報道。「韓国抜きで妥結」(東亜日報)、「韓国は出遅れて参加機会を逃した」(朝鮮日報)などと政府の対応を批判し、焦燥感をにじませた。

 米国主導のTPP参加について、韓国は中国の目を気にした感がある。中韓は6月に2国間FTAに正式署名。両国は、年内にも発効する中韓FTAをアジアの新たな経済統合の核にしたい考えだ。

 とはいえ、TPP発効後の日本の競争力強化に対する危機感も強い。中国を意識しつつも、国益のためにTPP早期参加を目指す方向にある。

●=日の下に火

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