産経ニュース

【シリア情勢】米、ロシア空爆の標的は「イスラム国」ではなく反体制派と非難 

ニュース 国際

記事詳細

更新

【シリア情勢】
米、ロシア空爆の標的は「イスラム国」ではなく反体制派と非難 

国連総会一般討論で演説するロシアのプーチン大統領=28日、ニューヨークの国連本部(ロイター)

 【ワシントン=青木伸行】ロシアがシリアで空爆を開始したことを受け、カーター米国防長官は9月30日、国防総省で緊急記者会見を開き、空爆の標的はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」ではなく、アサド政権と敵対し米国が支援する反体制派であるとの見方を示し、強く非難した。

 ロシアはイスラム国を空爆したと主張しているが、カーター氏は「実際には、イスラム国がおらず他の勢力がいた地域を攻撃した恐れがある」と述べた。そのうえで「アサド政権と敵対する勢力への攻撃は無分別、逆効果、非生産的であり、失敗する運命にある」と厳しく非難した。

 国連総会が開かれているニューヨークでは、ケリー国務長官がロシアのラブロフ外相と会談し、「イスラム国以外への空爆には重大な懸念がある」と伝えた。

 双方は、有志連合国、ロシア両軍の偶発的な衝突を回避する措置を検討するため、米露国防当局者の協議を緊急開催することでは合意した。ケリー氏は会談後、1日にも開かれるとの見通しを示した。

 一方、国務省のカービー報道官によると、ロシアはイラクの首都バグダッドにある米国大使館を通じ、「イスラム国に対する空爆作戦の開始」を米側に事前通告した。また、米軍機などがシリア領空の飛行を避けるよう求めてきた。

 同氏はしかし、「米軍主導の有志連合はイラクやシリアでの飛行を予定通り継続する」と強調している。

「ニュース」のランキング