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【豪首相交代】日本にとって“寝耳に水” 新首相のターンブル氏「あまり情報ない」

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【豪首相交代】
日本にとって“寝耳に水” 新首相のターンブル氏「あまり情報ない」

14日、オーストラリア・キャンベラで自由党新党首に選ばれ、演説するターンブル氏(ゲッティ=共同)

 【シンガポール=吉村英輝】オーストラリアの与党自由党は14日、首都キャンベラで党首選を行い、前党首のターンブル氏(60)がアボット首相(57)を破り、新党首に選ばれた。同国では下院で過半数を有する党派から首相が選出されるため、アボット氏に代わりターンブル氏が首相に就任する。

 ターンブル氏は14日、「国が必要とする経済政策を進める指導力がなかった」とアボット氏を批判して党首選を行うよう要求し、通信相を辞任。アボット氏は「混乱をとめねばならない」として、同日夜に党首選を実施した。投票結果は54対44だった。

 ターンブル氏は2008年9月から自由党党首を務めた。09年12月の党首選でアボット氏に僅差で敗れたが、国民の人気は高い。

 アボット首相に党首交代を求める動きは2月に続き2度目。このときは党首選に至らずアボット氏が続投を決めたが、この際に約束した半年間での党勢立て直しが進んでいないとし、党内からも批判が出ていた。

 一方、日本政府にとっては“寝耳に水”の出来事だった。アボット氏の首相就任以来、安倍晋三首相と個人的な信頼関係を深めてきただけに、日豪関係への影響を懸念し、困惑の声が広がった。

 日本政府高官は14日夜、「辞めるのか。知らなかった」と驚きの表情を見せた。ターンブル氏については「あまり情報がない」(官邸筋)のが現状。当面、政権運営の方針を慎重に見極める方針だ。

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