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【複眼ジャーナル@NYC】健康ブームの裏側でよくないことも…

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【複眼ジャーナル@NYC】
健康ブームの裏側でよくないことも…

健康ブームに乗って成長著しいチポトレ・メキシカン・グリルの店内。経営者と社員の報酬格差が新たな問題になりかねない=7月22日、米コロラド州(AP)

 8月29日、マンハッタンは晴れ間が広がり、セントラルパークでは5千人を超える老若男女がマラソン大会に参加し、8キロのコースで汗を流した。

 この大会は「クオリファイアー(参加資格が得られる大会)」と呼ばれている。プロのランナーでなくても、年に9つの「クオリファイアー」を走破すれば、毎年11月に行われる国際大会、ニューヨーク・シティ・マラソンへの“参加権”を獲得できる。

 昨年のニューヨーク・シティ・マラソンの参加者数は過去最高水準となり、今年もそれに肩を並べる可能性が高い。対応して、「クオリファイアー」も増えており、先月末のレースも新設された大会だった。

 車を多用し、脂っこい食事を摂取する-。不健康なイメージが強い米国だが、「マラソン人気に代表されるように、『健康ブーム』が広がっている」(英銀大手バークレイズ)。スポーツジムの登録者は過去10年間で3割増え、本屋の店頭には健康管理に関する本がずらりと並ぶ。

 全米肥満・消化器官・肝臓疾患協会によると、米国人の3分の2が肥満状態。医療費が財政を圧迫しているため、ニューヨーク市などの地方自治体は健康に関する啓蒙(けいもう)活動を本格化している。

 オバマ政権の方針で、米国人の保険加入率が上昇したのもブームの一因だ。保険会社は加入者の疾患率を下げるために、スポーツジムと提携して割引券を提供するなど、加入者が健康維持に関心を示すようなプログラムを導入している。

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