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【歴史戦】
「南京大虐殺文書」「慰安婦関連資料」を中国が記憶遺産に申請 登録されれば「虚構の歴史」が定着する可能性も…

中国国内の公文書館などが保管する「慰安婦関連資料」と「南京大虐殺文書」が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の記憶遺産に登録される可能性が出ている。来月上旬に開かれる国際諮問委員会(IAC)で登録の可否が決まる見通しだ。保守系の民間団体は、登録が認められれば「虚構の歴史を事実であるかのように世界的に定着させる一助になりかねない」と危機感を強めており、日本政府に対し、登録阻止に向けて早急にユネスコに働きかけるよう求めている。
中国側の申請は、「“慰安婦”に関する資料-旧日本軍の性奴隷」と「南京大虐殺の文書」の2件。ユネスコのホームページは一部とみられる申請資料を掲載しているが、いずれも捏造(ねつぞう)が確認された写真や、証言として不適切な文書、所有者の許可がないまま使用された写真などだ。
日本政府は申請が判明した昨年6月以降、複数回にわたり真正性などを確認するために全体の申請資料を開示するよう求めてきた。中国側は「中国国内に残された日本軍の資料だ」と主張して拒んでいる。