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シンガポール「幸福度」世界最下位 アジアで最も豊かなはずが 建国50年、「能力主義」行き詰まる

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シンガポール「幸福度」世界最下位 アジアで最も豊かなはずが 建国50年、「能力主義」行き詰まる

建国50周年を迎えるシンガポールの街並み=3月(ロイター)

 31年間の長期政権を率いた元首相は、東京23区とほぼ同じ広さの島に、日本などから資本と技術を導入し工業化に成功。90年代に人件費が高騰すると、ハイテクや金融サービスが主体の産業構造へ機敏に転換した。現在の高層ビルや緑が調和した景観、少ない汚職や治安の良さは、元首相の理想を具現化したものだ。

 シンガポールの国民1人当たりの国内総生産(GDP)は、2007年に日本、11年に米国をそれぞれ追い抜き、13年には独立時に比べ100倍以上の約5万5千ドルに膨らんだ。

 一方、米調査会社ギャラップが12年に発表した日常生活の「幸福度」調査で、シンガポールは、148カ国中、最下位だった。激しい競争社会や、政治的な息苦しさが指摘される。

 11年の総選挙(定数87)で、与党人民行動党(PAP)の得票率は60・1%と独立後最低で、過去最多の6議席を野党に奪われた。若者を中心に所得格差や移民流入による就職難に不満を抱く層が増えている。次回総選挙では、独立後生まれの有権者数が独立前生まれ世代を初めて上回る。

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