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オマル師死亡 タリバンも認める 世界欺き死後2年も「偽声明」 後継は序列2位

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オマル師死亡 タリバンも認める 世界欺き死後2年も「偽声明」 後継は序列2位

 【ニューデリー=岩田智雄】死亡していたことが判明したアフガニスタンのオマル師は、イスラム原理主義勢力タリバンの最高指導者として1990年代、恐怖政治でアフガンを支配した。2001年の米中枢同時テロの首謀者である国際テロ組織アルカーイダのウサマ・ビンラーディン容疑者をアフガンに迎え、賓客としてもてなすなど、欧米の最大の敵の一人だった。

 オマル師の死は29日、アフガン大統領府によって発表された。2013年4月に、パキスタン南部カラチの病院で死亡したという。タリバンも30日に死亡を認めた。

 死後約2年もの間、タリバンがオマル師の名で声明を発表し続けたのは、米軍などと戦うムジャヒディン(イスラム聖戦士)の精神的支柱だったからに他ならない。タリバンは今後、世間を欺いていたことで信頼を失う危機にさらされる。

 タリバンの関係者は30日、産経新聞などの取材に、序列2位のマンスール幹部が後任の最高指導者に、強硬派のハッカニ幹部がそれに次ぐ地位に選ばれたと明らかにしたが、団結を保てるかが課題となる。

 タリバンが公開した伝記によれば、オマル師は1960年、南部カンダハル州生まれ。叔父が開くマドラサ(イスラム神学校)で学び、旧ソ連のアフガン侵攻時の戦いで右目を失った。ナジブラ共産政権が崩壊すると、社会の腐敗や軍閥の横暴を止めるため、94年の宗教指導者の会議で決起するよう求められたという。

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