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英仏海峡トンネルに不法移民殺到、豊かさ求めて英国へ

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英仏海峡トンネルに不法移民殺到、豊かさ求めて英国へ

29日、フランス北部カレーで、ユーロトンネルの近くを歩く移民ら(AP)

 【ジュネーブ=内藤泰朗】フランスから英国に渡ろうとする中東やアフリカからの不法移民が、英仏間のドーバー海峡を通る鉄道用トンネルに連日のように殺到している。英政府は29日に緊急対策会議を開いたが、深刻化する移民問題に出口は見えない状況だ。

 英BBC放送などによると、フランス側の港町カレーでは29日未明から早朝、約1500人の不法移民が列車に積まれて英国に向かうトラックの荷台に乗り込もうとするなどし、警備に当たる警察との間でにらみ合いとなった。

 この騒動で、スーダン人の若い男性がトラックにひかれて死亡した。7月だけで、計9人が渡英しようとして死亡した。

 28日未明から早朝にも、過去最多の約2千人の不法移民が殺到。トンネルは一時麻痺状態に陥った。

 移民たちの多くは、エチオピアやエリトリア、スーダン、アフガニスタンなどから戦乱を逃れてきた人たちで、豊かさを求めて英国を目指す。人身売買を行う英国の犯罪集団が手引きしている場合があるという。

 トンネルに集まる背景には、ドーバー海峡を横断するフェリーへの乗り込みが警備強化で困難になったこともあると指摘される。

 英政府は仏当局に700万ポンド(約14億5千万円)を支払い、フェンス強化を図ることで合意したが、取り締まりに英軍派遣を求める声も出ている。

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