産経ニュース

「唐代の石碑」 宮内庁に返還求め中国民間団体が提訴 「精神的苦痛」賠償280億円も

ニュース 国際

記事詳細

更新


「唐代の石碑」 宮内庁に返還求め中国民間団体が提訴 「精神的苦痛」賠償280億円も

 【上海=河崎真澄】日露戦争(1904~05年)後に日本が遼東半島の旅順から略奪したとする唐代の石碑「鴻臚井碑(こうろせいひ)」について、中国の民間団体「中国民間対日賠償請求連合会」が、石碑を皇居で管理しているという宮内庁を相手に、返還を求める訴えを北京の高級人民法院(高裁)に起こしたことが分かった。同法院は提訴を受理するかどうか審査中。日中関係筋が、24日までに明らかにした。

 鴻臚井碑は714年、皇帝の命を受けた高官が使命を達成した帰路に旅順で建立した高さ約1・8メートルの天然石。

 同連合会は建立から1300年の昨年、北京の日本大使館を通じて日本政府に返還を要求したが、反応がなかったため提訴に踏み切ったとしている。宮内庁を相手取った裁判が中国内で起こされるのは異例だ。

 石碑の返還に加えて、中国人が受けた精神的苦痛に対する慰謝料として14億元(約280億円)の賠償も要求している。

 同連合会は、中国人労働者の強制連行問題や慰安婦問題など、日中戦争に関する民間の賠償請求を支援している。約70年前の船舶賃借をめぐって、商船三井の船舶が昨年4月に上海沖で差し押さえられた裁判にも関与した。

「ニュース」のランキング