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「最後の10分」 日経のFT買収、間一髪で独企業に競り勝つ 「日本語でメールする同僚がいる」 内幕暴露するFT記者

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「最後の10分」 日経のFT買収、間一髪で独企業に競り勝つ 「日本語でメールする同僚がいる」 内幕暴露するFT記者

英FT買収について会見する喜多恒雄・日本経済新聞社代表取締役会長(右)と岡田直敏・日本経済新聞社代表取締役社長(中央)=24日午後、東京・内幸町(宮川浩和撮影)

 「アジアの後発メディアがすべて現金で支払うとの最終提案を行い、欧州の競争相手をノックアウトした」。FTは24日付紙面で日経の買収劇の最後の瞬間を報じた。交渉は独メディア大手アクセル・シュプリンガーが先行していたが、日経は23日になって買収金額をすべて現金で支払うとの最終提案を提示。「最後の10分」で競り勝ったとしている。

 FTによると、買収は昨年から交渉してきたアクセル社との間で、最終段階に入ったと伝えられていた。しかし、1カ月ほど前から日経が交渉に参加。土壇場で形勢を逆転した。

 FTは、売却額の8億4400万ポンド(約1600億円)が想像以上の高額であることは間違いないとする一方、英出版大手ピアソンはFTグループの有力経済誌エコノミストと、FTのロンドン本社ビルを手放さなかったと強調した。

 23日にロンドンのFT編集局で説明を受けた記者たちは、「日経は(FTの)記者一人当たり240万ドル(約3億円)払う計算になる」「もう日本語でメールしている同僚がいる」「どこに引っ越すことになるのか」などと、ツイッターで次々とつぶやいた。(ロンドン 内藤泰朗)

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