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ロシア専門書の東洋書店が事業継続断念 「在庫廃棄」で中古本が高騰、2万円台も

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ロシア専門書の東洋書店が事業継続断念 「在庫廃棄」で中古本が高騰、2万円台も

 ロシア研究の専門書やロシア語学習本を発行してきた出版社の東洋書店(東京都新宿区)が、営業成績の悪化で事業の継続を断念したことがわかった。

 同社は旧ソ連諸国の歴史や経済、軍事、芸術など多様なテーマで「ユーラシア・ブックレット」シリーズを出版してきた。

 会社関係者によると、倉庫代の支払いが困難なことから在庫を一斉に廃棄する方針という。

 ロシア語学習者や研究者間でこの情報が伝わり、通販サイトではすでに、600円で販売されたユーラシア・ブックレットのウクライナ情勢関連の本が2万円近くにまで値上がりするなど、中古本が高騰している。

 ロシア語科のある東京の大学では教師が生徒に、将来の入手困難を見越して、ロシア語学習の参考書の購入を勧めているという。一方、ツイッターでは「外国語学部の学生に無料配布してほしい」との書き込みもみられる。

 同社から出版したことのある執筆者の一人は「良質の専門書を世に出してきただけに残念でならない」と話している。(佐々木正明)

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