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「最新MD破れる」プーチン露大統領 ICBM40基追加配備の方針 米反発「誰も冷戦状態に戻りたくない」

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「最新MD破れる」プーチン露大統領 ICBM40基追加配備の方針 米反発「誰も冷戦状態に戻りたくない」

モスクワでの軍事パレード後、軍人らと握手するロシアのプーチン大統領=5月(AP=共同)

 【ワシントン=加納宏幸、モスクワ=黒川信雄】欧州の安全保障をめぐる米国とロシアの対立が激しくなっている。ロシアのプーチン大統領が16日、年内に40基以上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を追加配備する方針を明らかにしたのに対し、ケリー米国務長官は同日、米露による核軍縮の動きに逆行するとの認識を表明した。応酬の背景には、ロシアのウクライナ介入で強まっている欧州諸国の懸念がある。

 プーチン氏は16日、ICBMの追加配備により「最新のミサイル防衛(MD)システムでも打ち破ることが可能だ」と述べ、MDの防衛網を突破することができると主張した。インタファクス通信が伝えた。

 ロシアとしては核弾頭の運搬能力を強化することで、米国と北大西洋条約機構(NATO)が欧州で進めるMD計画に対抗できるとし、ICBMで米国を攻撃するとの「脅し」をかけたとみられている。

 これに対し、米政府にはロシアが軍拡を続けることで、東西冷戦が復活するとの懸念がある。

 ケリー米国務長官は16日、自転車事故で足を骨折して療養していた地元ボストンから国務省の定例記者会見に中継で参加し、プーチン氏の発言に「当然懸念している」と述べた。また、2011年発効の米露新戦略兵器削減条約(新START)を通じた米露の核軍縮への取り組みが後退する可能性を挙げ、「誰も冷戦の状態に戻りたいとは思っていない」と語った。

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