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【アジアインフラ銀】本部=北京、総裁=中国人、最大出資国=中国の“国際金融機関”発足へ 

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【アジアインフラ銀】
本部=北京、総裁=中国人、最大出資国=中国の“国際金融機関”発足へ 

 【上海=河崎真澄】国際金融筋によると、中国主導で年内の発足をめざす国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定署名式が29日、北京市内で開かれる見通しとなった。創設メンバー57カ国から閣僚級が集まる。

 AIIBは資本金1千億ドル(約12兆4千億円)で発足し、中国は単独で29・8%を出資する最大の出資国となる。本部を北京市内に置くほか、初代総裁は設立準備事務局長の金立群・元中国財政次官=元アジア開発銀行(ADB)副総裁=が有力視されるなど、国際金融機関とはいえ中国色の強い存在となる。

 57カ国の出資比率や議決権割り振り、理事会人事や運営方法、インフラ案件の選定・融資基準などが定款に盛り込まれ、調印される。中国が「拒否権」を握る見通しとなっている。

 一方、中国財政省などは金融の専門知識と経験をもつ人材を海外からかき集めようと、既存の国際金融機関や創設メンバー国の政府、中央銀行や民間金融機関などから引き抜く作業を水面下で始めた。日本が歴代の総裁を出しているADBからも幹部級の人材を引き抜く動きがあり、北京市内の高級住宅を提供するなど高待遇を提示しているという。

 また、AIIBの創設メンバーである英仏独や韓国などに、政府の財務担当官の出向を要請している。法務担当などの専門職も、国際金融機関や民間金融機関を中心に引き抜くほか、近く一般職員公募も始める。

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