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黒人装い続けた白人女性が団体支部長を辞任「何のため?」 白人警官追及の急先鋒

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黒人装い続けた白人女性が団体支部長を辞任「何のため?」 白人警官追及の急先鋒

レイチェル・ドレザル氏(AP)

 【ロサンゼルス=中村将】全米黒人地位向上協会(NAACP)の地域支部長の白人女性が長年、黒人と偽って活動していたことが分かり、女性は15日、フェイスブックで支部長を辞任すると発表した。米メディアが大々的に報じ、話題となっている。

 辞任したのは、NAACPワシントン州スポーケン支部長だったレイチェル・ドレザル氏(37)。イースタン・ワシントン大学のアフリカ研究の非常勤講師や、地元警察のオンブズマン委員長も務めている。

 全米で多発している黒人に対する白人警察官らの過剰な暴力行為を批判する活動では最前線に立ち、米北西部のアフリカ系社会の中心的な存在だった。

 ドレザル氏の両親らが米メディアの取材に応じ、十代のドレザル氏の写真を公開しながら、「娘はヨーロッパ系の白人」と告白した。両親は白人系で、実子であるドレザル氏と兄のほか、4人の黒人の養子がいる。養子を迎えた2006年か、07年ごろからドレザル氏はアフリカ系を名乗り「変装」しだしたという。

 養子の弟は米CNNテレビに「姉は自分の正体をいわないでほしいと3年前に頼んできた」と話した。ドレザル氏はフェイスブックで辞任の理由には触れず、謝罪もしていない。

 NAACPの別の支部長の一人は、AP通信の取材に「アフリカ系米国人と偽って何が得られるのか」と批判。黒人社会からも反発の声が上がり始めている。

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