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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 感染広げる?「病室文化」

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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ 感染広げる?「病室文化」

 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が大騒ぎになっているが、それでもバスや地下鉄の乗客、街の人通りを見ると意外にマスク姿は少ない。10%もあるかどうか。マスクをすると逆に感染者に見られかねないという心理もある。現にマスクをしてセキなどすると周りにイヤな顔をされる。

 学校が休校し夜の飲食店の客足が落ちるなどいささか過剰反応の感じだが、一方でマスコミは完治した患者を大きく紹介しパニック沈静化を図っている。当局不信をあおりパニックに火をつけ今度は火消しという“マッチポンプ”である。

 昨年のセウォル号沈没事故と同じく今回も日ごろの安全対策が問題になっていて、その中で「病室文化」の改善という声がある。筆者も先ごろ韓国で入院し経験したが、家族主義で人脈重視の社会なので付き添いや見舞客が実に多く、病院が混雑し騒がしいのだ。これは感染症には危ない。

 不思議なのは患者服を着た入院患者が点滴のビンをぶら下げて外出し、病院周辺で買い物をしている姿を目撃することだ。これだからパニックは広がりやすい。産経新聞ソウル支局近くのパン屋が「お客さんが来ない」と嘆いていたが、道路向かいに大型病院があるからだ。無関係でも周辺は風評被害に泣かされている。(黒田勝弘)

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