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【南シナ海問題】中国「埋め立て、軍事目的」 軍幹部明言 防空圏設定否定せず

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【南シナ海問題】
中国「埋め立て、軍事目的」 軍幹部明言 防空圏設定否定せず

31日、シンガポールのアジア安全保障会議で講演する中国人民解放軍の孫建国副総参謀長(英国際戦略研究所提供・共同)

 【シンガポール=吉村英輝】中国人民解放軍の孫建国・副総参謀長は31日、シンガポールのアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で講演し、前日にカーター米国防長官から「即時中止」を求められた南シナ海での人工島建設について「中国の主権の範囲内で、合法で正当かつ合理的な活動だ」などと反論した。またその目的に「軍事、防衛上のニーズ」を含めた。

 岩礁埋め立てによる人工島建設について、中国軍幹部が公に軍事目的に言及したのは初めてとみられる。

 講演後の質疑応答で孫氏は、防空識別圏を設定するかどうかを聞かれ、「中国領空への脅威などで総合的に判断する」と述べた。中国は2013年11月に東シナ海上空に防空識別圏を設定しているが、南シナ海での設定の可能性にも含みを持たせた形だ。孫氏はまた「米国などの代表団が(中国と関係国の)不和の種をまいていることに強く反対する」などと述べ、米国を強く牽制(けんせい)した。

 講演で孫氏は南シナ海の現状について「全体的には平和で安定している」と述べ、航行の自由について「埋め立て後も変化は起きていない」と強調して懸念の払拭に努めた。

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