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【サンゴ密漁】「漁場が死滅している」中国船の漁網被害に島民憤り

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【サンゴ密漁】
「漁場が死滅している」中国船の漁網被害に島民憤り

漁具による操業で倒れ砂に埋没しかけているシロサンゴ=平成27年3月、小笠原諸島周辺海域(水産庁提供)

 根本から折れたサンゴやサンゴに絡まった網-。21日、中国船によるサンゴ密漁の爪痕を鮮明な映像で目の当たりにした小笠原諸島(東京都)の漁業者からは、失われた資源を惜しむ声に加え、政府の対応の遅さや投棄された網による長期的な被害を指摘する声も上がった。

 小笠原諸島では、20年ほど前にも台湾漁船によるサンゴの乱獲を経験している。地元の漁業協同組合は当時から取り締まりの強化や実態調査を要望してきたが、実際に行われたのは昨年9月に大量の中国漁船が姿を現して以降だ。

 小笠原母島漁協の組合長でサンゴ漁業者の佐々木幸美さん(71)は「今回国はやっと重い腰を上げた。もう少し早く取り締まりをやっていれば被害は防げたはずだ。調査をしても一度乱獲されればサンゴもそこに集まる魚もなかなか戻らない」と淡々と語った。 

 密漁船が投棄した網による漁場の荒廃も懸念される。父島の小笠原島漁協の菊池勝貴組合長(64)は「魚の産卵場所である岩やサンゴに網がまとわりつき、漁場が死滅している。海底の網はわれわれにはどうしようもできない」と憤る。

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