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【カリフォルニア水不足】野菜・果実の高騰避けられず ワイン輸出にも影響

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【カリフォルニア水不足】
野菜・果実の高騰避けられず ワイン輸出にも影響

今年2月、カリフォルニア州北部のメンドシーノ湖では湖底が干上がった(AP)

 【ロサンゼルス=中村将】水不足が深刻化している米カリフォルニア州で、ブラウン知事が州内全域で25%の節水を義務づけ、農作物やワインの値上がりが懸念されている。同州産の野菜や果物は全米各地で消費され、ワインは諸外国にも輸出されていることから広範囲で影響が出そうだ。

 もともと、まとまった雨が降らない同州は長年、水不足に悩まされてきた。州の80%が「極端な、あるいは異常な干魃(かんばつ)」にさらされた昨年、州政府は洗車の際に水を流しっ放しにしたり、芝生や植物に無駄に水を使ったりした場合は最大500ドル(約6万円)の罰金を科す「規則」を発令したが、効果はほとんどなかった。

 このためブラウン知事は「干魃に対する先例のない対処が必要」として、「規則」を「行政命令」に格上げし、州内全域を対象にした初の節水命令を出した。

 具体的には、水の使用量が多いほど水道料金への上乗せ分を増やすほか、使用者に節水効果の高い製品への買い替えを奨励する補助制度も開始する。

 農作物の栽培で大量の水を消費する農家の負担は大きく、農業従事者は「出荷価格に負担分を転嫁しなければもたない。農産物の値上げは確実だ」と話す。

 経済誌フォーチュンによると、野菜と果物の全米収穫量の約半分がカリフォルニア州で生産されているが、メキシコなどから安い農産物が入ってきて、価格面で太刀打ちできない事態に陥る恐れもある。

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