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【ボアオフォーラム】習主席、演説冒頭で「抗日勝利」強調 日米牽制しアジア取り込みに始動

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【ボアオフォーラム】
習主席、演説冒頭で「抗日勝利」強調 日米牽制しアジア取り込みに始動

28日、「ボアオアジアフォーラム」年次総会で、スクリーンに映し出された中国・習近平国家主席の演説(ロイター)

 【ボアオ(中国海南省)=山本秀也】中国の習近平国家主席は28日、当地での国際会議「ボアオアジアフォーラム」年次総会での基調演説で、インフラ(社会基盤)開発などを通じた相互信頼を広げ、アジアで「運命共同体」を構築することを呼びかけた。さらに、「開かれた地域主義」を掲げ、中国主導の地域秩序への警戒感をぬぐいたい意向をにじませた。

 習氏は演説の冒頭で、今年が「抗日戦争勝利70年」にあたると指摘し、「アジアには歴史の残した問題と現実の対立がある」と述べた。歴史問題で対立する日本や、アジア回帰を掲げる米国を事実上牽制(けんせい)するとともに、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの取り込みを図った形だ。

 アジアなど49カ国・地域の官民要人を集めた総会で、習氏はアジアが世界の経済総量の3分の1を占めると述べ、アジア重視の姿勢を強調。「物が不ぞろいであることには、それぞれ道理がある」とした孟子の一節を引用し、異なった政情や文化を許容する共同体の構築を訴えた。

 対等な協力を呼びかける中で、やはり強調されたのは、中国が進めるユーラシア大陸の内陸と海洋沿岸でのインフラ開発構想と、その柱となる国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の運営だ。インフラ開発では、地域各国が成果を実感できる実利の配分を強調した。

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