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【独旅客機墜落】「操縦室常時2人」導入 欧米航空業界一斉に動く

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【独旅客機墜落】
「操縦室常時2人」導入 欧米航空業界一斉に動く

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ格安航空会社「ジャーマンウイングス」のエアバスA320機墜落を受け、欧米の航空業界が26日、安全性向上に向けた対応に動き始めた。墜落は操縦室内に1人残った副操縦士が故意に引き起こした可能性が強まっていることから、同様の事態を防ぐため、操縦室内に常に2人の人員がいる体制を義務づける。

 ジャーマンウイングスの親会社ルフトハンザを含むドイツの航空会社などでつくる業界団体「ドイツ航空協会」は26日、操縦室内に常に2人の人員がいる体制の導入を検討することで会員企業と合意した。関係当局と協議し、実施を急ぐ。DPA通信が伝えた。

 操縦室内を2人体制とする規定は主に米国で採用されており、パイロットの1人が操縦室を出る場合、乗務員が代わりに入る。だが、ドイツなど多くの国の航空会社は一定の条件で操縦室内に1人だけとなることを認めているケースが多い。

 航空各社では2001年の米中枢同時テロ後、ハイジャック防止のため操縦室の安全強化を重視。内部の操縦士がロックすれば、外部から入室できない仕組みとなった。今回の墜落ではこの仕組みのために機長が閉め出されたとの見方も強まっており、2人体制の義務付けで再発を防ぐ。

 このほか、カナダ当局が26日、同国の航空会社に対して操縦室の常時2人体制を義務化し、即日実施。英イージージェットやノルウェー・エアシャトルといった格安航空会社(LCC)も相次いで導入を表明した。

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