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【イスラム国】石像破壊は「やらせ」だった! 石膏製の偽物をこなごな、本物は密売し資金源に

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【イスラム国】
石像破壊は「やらせ」だった! 石膏製の偽物をこなごな、本物は密売し資金源に

「偏狭的信仰の実践」宣伝

 イスラム国は破壊映像の公開を皮切りに、モスル近郊にある約3000年前のアッシリア帝国の「ニムルド遺跡」や、パルティア王国の交易都市で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている「ハトラ遺跡」を破壊したと伝えられた。イラク当局は「人類の遺産への攻撃だ」と強く非難。ユネスコのイリナ・ボコバ事務局長も「強い衝撃を受けた」との声明を出し、世界に衝撃が広がった。破壊行為は、世界の注目を引き、「偏狭的な信仰の実践」を宣伝することが最大の狙いとみられる。

 一方で、略奪した文化財の密売はイスラム国の資金源の一つになっており、考古学研究者はAP通信に対し、「(一連の破壊行為は)密売から目をそらすための偽装工作だ」と分析している。ただ、映像にはモスル博物館近くの遺跡にある紀元前7世紀、アッシリア帝国時代の翼を持つ雄牛の格好をした神の像を破壊する様子も写されている。イスラム国は、密売できない大型の石像などは本物を破壊しているとみられ、人類の歴史遺産が危機にさらされている状況に変わりはない。

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