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【本紙前ソウル支局長公判】出国禁止「停止」仮処分の審尋30分 韓国司法が6時間後に示した判断は「申し立ての理由がない」

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【本紙前ソウル支局長公判】
出国禁止「停止」仮処分の審尋30分 韓国司法が6時間後に示した判断は「申し立ての理由がない」

 代理人の主張の間、右陪席の男性判事は口を真一文字にに結んで首を右に30度ほど傾けたままの姿勢を保った。左陪席の女性判事は、関心もなさそうな表情で聞き流していた。

 前支局長側の主張に対して韓国法務省側は「出国を認めてしまえば、その後、裁判に出廷しなくなる恐れがあり、公共の福利を害する」-などと出国禁止を継続することの意義を並べ立てた。

 出廷した加藤前支局長は「これまでに開かれた3回の公判にも誠実に対応してきた」と強調。昨年10月に東京本社社会部への異動が発令されたにもかかわらず日本に帰国できないため、「国民の知る権利に応えるという記者としての役割を果たせていない」などと意見陳述し、出国禁止延長措置の執行停止を求めると訴えた。

 李裁判長は、「同日中に判断を示す」と述べて、約30分間に渡る審尋は閉廷。審尋の約6時間後、同裁判所は加藤前支局長の申し立てを「理由がない」として棄却した。前支局長は2月23日、この棄却決定を不服として、ソウル高等裁判所に即時抗告した。

 加藤前支局長は2月6日、韓国当局による出国禁止の延長措置は違法であるとして、黄教安法相に対し同措置の取り消しを求める行政訴訟を起こすとともに、行政訴訟の判決が確定するまで執行の停止を求める仮処分を申し立てていた。

 加藤前支局長の出国禁止をめぐっては、ソウル中央地検が昨年8月7日付で禁止措置を取って以降、8回延長されており、前支局長は現在、少なくとも4月15日まで出国できない状況に置かれている。

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